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【東急電鉄・羽田エアポートライン】新空港線事業で羽田エアポートラインが国際競争力強化に貢献

2025/10/03 私鉄各社・ニュース

羽田エアポートラインと東急電鉄は、国土交通省から速達性向上計画について認定を受けました。
この計画は、都市鉄道等利便増進法に基づいて今年4月に認定された整備構想・営業構想に沿って、両社が8月1日に申請していたものです。計画の内容は、東急多摩川線の矢口渡駅・蒲田駅間から、蒲田駅を経由して京浜急行電鉄本線・空港線京急蒲田駅付近までの連絡線「新空港線」と連絡施設を新設するというもの。新空港線と東急多摩川線との直通運転を実現し、一部の列車は多摩川駅から東横線への乗り入れを行う予定です。また、連絡線および連絡施設は羽田エアポートラインが整備・保有し、東急電鉄が営業に使用する計画としています。

この新空港線事業は、交通政策審議会答申第198号で「国際競争力の強化に資する鉄道ネットワークのプロジェクト」の一つとして位置づけられています。JR京浜東北線、東急多摩川線、池上線の蒲田駅と京急蒲田駅間のミッシングリンクを解消することで、渋谷、新宿、池袋といった東京の主要拠点や東京都北西部、埼玉県南西部と羽田空港とのアクセス利便性が大幅に向上するとしています。また、この事業は蒲田・京急蒲田地区を中心とした地域のさらなる発展にも寄与します。

新空港線の整備が進むことで、羽田空港へのアクセスが改善されるとともに、地域の活性化や国際競争力の強化に向けた重要な取り組みとなる見込みです。

速達性向上計画の概要

◆1.実施区域
 起   点:東急多摩川線矢口渡駅・蒲田駅間(東京都大田区新蒲田二丁目)
 主要な経過地:東急多摩川線蒲田駅(東京都大田区西蒲田七丁目)
 終 点:京浜急行電鉄本線・空港線京急蒲田駅付近(東京都大田区蒲田四丁目)

◆2.主な事業内容
 〇鉄道の種類  普通鉄道
 〇営業キロ程  蒲田駅~蒲田新駅(仮称)間0.8km
  (事業区域:連絡線0.8km、連絡施設0.9km)
 〇軌間     1,067mm
 〇運行区間   渋谷方面~多摩川駅~蒲田駅~蒲田新駅(仮称)
         ※東横線から乗り入れる列車が停車できるよう、東急多摩川線多摩川駅および
          下丸子駅の乗降場(プラットホーム)の整備などをあわせて行う計画です。
 〇運行頻度(蒲田駅~蒲田新駅(仮称)間)
        朝最混雑時間帯:20本/時 程度
         その他時間帯:10本/時 程度
 〇車両編成数  3両、8両
 〇運賃     東急電鉄の運賃体系を基本とし、蒲田駅~蒲田新駅(仮称)間は加算運賃を設定する
 〇駅の位置   蒲田駅:大田区西蒲田七丁目
         蒲田新駅(仮称):大田区蒲田四丁目
 〇整備期間   開始予定年月:令和7(2025)年10月
         終了予定年月:令和24(2042)年3月 ※残工事期間含む
 〇総事業費   約1,248億円
 〇運行開始時期 令和20年代前半

◆3.整備効果の例
 中目黒駅~京急蒲田駅付近(蒲田新駅(仮称)):約36分⇒約23分(約13分短縮)
 自由が丘駅~京急蒲田駅付近(蒲田新駅(仮称)):約37分⇒約15分(約22分短縮)

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