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【旅の景】久留里線に乗ってみた:JR東日本 久留里線 木更津→上総亀山間

アシヲヂ / ashiwodi

千葉県房総半島内陸部の里山路線。関東随一の大赤字区間、久留里~上総亀山間にも。千葉県

【旅の景】2024年5月見学
久留里線は木更津~上総亀山間32.2kmの路線で、終着駅ではどの路線とも接続していない盲腸線です。前身は762mm軌間の千葉県営鉄道として木更津~久留里間で運営されてきましたが、大正時代に制定された改正鉄道敷設法に「千葉県木更津ヨリ久留里、大多喜ヲ経テ大原ニ至ル鉄道」が挙げられたことから、既設の千葉県営鉄道は大原側の夷隅軌道とともに国営化され、久留里線(木更津~久留里間)と木原線(大原~大多喜間)となりました。後に木原線は上総中野まで、久留里線は上総亀山まで延伸、さらに五井駅から安房小湊駅を目指す小湊鉄道が上総中野駅まで到達、木原線と小湊鉄道が終着駅同士で連絡することとなりました。そして3線ともその後の延伸を断念し現在の路線網となりました。
久留里線の久留里~上総亀山間は、非常に利用者数の少ない区間です。2022年にJR東日本が発表したデータによると、この区間の2021年度の輸送密度は55人/日と非常に少なく、逆に営業係数(100円の収入に対する経費)は19,110円と膨大な値となっています。そのためJR東日本は今後の路線の在り方に対する協議の申し入れを、千葉県や君津市に対して行っているようです。