【行き止まりの景】2023年8月見学
高森駅は南阿蘇鉄道高森線の終端駅です。南阿蘇鉄道は元は国鉄高森線として運営されてきましたが、国鉄改革の一環で1986/04/01に第三セクター南阿蘇鉄道に転換されました。以来、阿蘇カルデラの南側、南郷谷の地域輸送に加えてトロッコ列車運行などで多くの利用者を集めてきました。ところが2016/04/14,16に発生した熊本地震により全線で運休。その後07/31に中松～高森間で運転再開したものの、立野～中松間のトンネルや橋梁の損傷程度が大きかったため、復旧できないままでいました。しかし復旧工事は順調に進み、2023/07/15、7年3か月ぶりに全線復旧を果たすこととなりました。全線復旧に先立ち南阿蘇鉄道は2023/04//01に、上下分離方式による運営をとることとなり、鉄道諸施設を管理する第三種鉄道事業者として「南阿蘇鉄道管理機構」が設立され、鉄道営業は第二種鉄道事業者として「南阿蘇鉄道」が引き続き運営を継続することとなりました。そして高森駅は、2023/04/28に3代目新駅舎を落成させ、翌日から使用開始となりました。
構内について。旅客扱いの部分は1面1線のシンプルな配線ですが、南阿蘇鉄道の車両基地が併設されているため、数本の側線が分岐しています。全線復旧を前に旧駅舎の上り方に新駅舎とホームが隣接して設置されました。旧駅舎部分も将来は駅の一部分として再整備される計画があるようです。

駅名　　　：高森駅
事業者名　：南阿蘇鉄道管理機構（第三種）・南阿蘇鉄道（第二種）
線区名　　：高森線
分類　　　：途中駅型
終端部構造：車庫内につき確認できず

参照サイト「鉄路ノ景」
http://railscape.blue.coocan.jp/index.html
行き止まりの分類
http://railscape.blue.coocan.jp/deadend/deadend-3.htm