駅・

樽見駅行き止まり:樽見鉄道 樽見線

アシヲヂ / ashiwodi

山深い根尾谷の中の小さな集落に位置する終着駅。岐阜県

【行き止まりの景】2023年4月見学
樽見鉄道樽見線は大垣駅から樽見駅まで34.5kmの路線です。元々は国鉄樽見線として大垣~美濃神海(現・神海)間の路線でしたが、1984/10/06に転換され樽見鉄道の路線となりました。その後1989/03/25に神海~樽見間が延伸開業、現在の姿となり樽見駅もこの時に開業しました。樽見駅は、根尾川上流根尾谷の旧根尾村の玄関口である樽見地区に位置する駅です。樽見地区は狭い谷あいの小さな集落ですが、地区内に国の天然記念物である有名な「薄墨桜」があり、シーズンには多くの観光客が訪れる場所です。
構内は島式ホーム1面に発着線2線のシンプルな配線です。線路終端部側では本線と副本線が合流し1線となり、車止めまで約150mほど伸びています。ホームは長く130m程度、6両分が確保されているようです。行き止まりの分類は「途中駅型」です。
樽見線は線名となっている当駅まで延伸されましたが、大正時代制定の鉄道敷設法には「岐阜県大垣ヨリ福井県大野ヲ経テ石川県金沢ニ至ル鉄道」とあり、この先の温見峠を越えていく構想となっていました。しかしこの山越え区間は非常に地形が険しく難工事急勾配が予想されます。実際、この峠を越えている国道157号線は、「落ちたら死ぬ」の注意看板で有名な酷道であり、車でさえも通行困難なルートとなっています。そして迂回ルートではありますが北陸自動車道や東海北陸自動車道の開通により、温見峠を越えるこのルートの重要度は低いものと思わざるを得ず、実現は困難と思われます。

駅名   :樽見駅
事業者名 :樽見鉄道
線区名  :樽見線
分類   :途中駅型
終端部構造:枕木+車止め標識+第一種車止め

※関連動画
・樽見鉄道に乗ってみた 樽見鉄道 樽見線 大垣~樽見間
https://youtu.be/aXX6s9h74Io

参照サイト「鉄路ノ景」
http://railscape.blue.coocan.jp/index.html
行き止まりの分類
http://railscape.blue.coocan.jp/deadend/deadend-3.htm