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【JR松山駅高架化】33年間ありがとう! カレーショップ デリー が本日閉店 2024.8.31土

2024/09/06 四国・JR四国・愛媛県・グルメ・観光

長年愛された「カレーショップデリー」、その幕を閉じる—想い出とともに新たな一歩へ



2024年8月31日、JR松山駅の高架化に伴い、地域の人々や旅人に愛され続けた「カレーショップデリー」が静かにその歴史に幕を下ろしました。1991年にオープンして以来、デリーは単なる駅のカレー屋に留まらず、多くの人々にとって温かな思い出が詰まった場所でした。

最後の日の朝—忘れられない光景

台風の影響で列車が運休し、いつもは賑やかなJR松山駅はひっそりとしていました。
しかし、デリーの店内だけは特別な温かさに包まれていました。
開店前の10時50分頃、すでに人々が店を囲むように集まり、L字型カウンター席は満席。立って待つ人々の目には、懐かしさと別れを惜しむ気持ちが溢れていました。

「このカレーを最後に食べたい」「ここで何度も食べた味が忘れられない」—そうした声が飛び交う店内で、デリーのカレーは、いつもと変わらない優しい香りを漂わせていました。また、閉店を知り初めて訪れた方もいました。
その匂いは、過去に戻ることはできないと知りつつも、多くの人々に笑顔と涙をもたらしたのです。

33年の歴史—つながりを育んだ場所

デリーがオープンした1991年からの33年間、店は駅を行き交う人々の一時の安らぎとなり、地元の常連客や、遠くからわざわざ訪れる人たちで賑わってきました。食事をしながら会話を交わす親子、出張前のサラリーマン、そして遠く離れて暮らす故郷を懐かしむ旅人たち。デリーのカウンターには、さまざまな人生の瞬間が流れていました。

一口食べれば思い出す、あの日の出来事、あの人との時間。デリーのカレーは、ただの料理ではなく、人々の人生の大切なひとコマを彩っていたのです。私も動画撮影の合間によくデリーを利用していました。

未来への一歩—「えひめしや」に込められた新たな挑戦

そして、デリーのスタッフたちは閉店後も新しいステージで再出発を迎えます。
2024年9月29日に開業する新しいJR松山駅には、フードコート「えひめしや」がオープンし、そこでもデリーの名物料理「焼豚玉子カレー」が引き続き提供されるとのことです。
スタッフもそのまま「えひめしや」に移動になるそうです。

「えひめしや」では、名店デリーの味が引き継がれ、再び多くの人々に愛されることでしょう。しかし、新たな場所での展開は、ただの再現ではなく、これからの未来をつくる一歩でもあります。デリーの味を大切にしながら、時代に合わせた進化を遂げるその姿に、期待と希望が込められています。

別れは新たな始まり—受け継がれる「デリーの魂」

閉店の日、スタッフとお客さんの間には、言葉にならない感謝と絆が感じられました。デリーが閉店しても、その味や想い出は人々の心の中で生き続けます。

この33年にわたる歴史に終止符を打ちながらも、新しい場所でその魂が引き継がれることは、未来への明るい希望です。松山駅の新たな風景の中で、また多くの人々が「焼豚玉子カレー」を味わい、ここでの新たな想い出をつくることでしょう。

「カレーショップデリー」は確かにその幕を閉じましたが、それは新しい物語の始まりでもあります。

この記事の詳細については下記の動画で詳しくご紹介しています。






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